Zen Style Dining たまたま 二子玉川店
2007年8月31日
Zen Style Dining たまたま 二子玉川店
世田谷区玉川3-12-2 T&M1F
03-3707-7888
平日: 17:00 - 23:45
土曜: 17:00 - 28:00
日祝: 17:00 - 23:45
年中無休
外から見ると雰囲気が良さそうな店をたまたま見つけた。フラリと入ってみる。
確かに落ち着いた雰囲気だ。
和風創作料理の店なのだが、雰囲気はカフェバー風のオシャレな感じで、
オープン・キッチンになっていて、カウンターに座ると、職人の仕事も
見られる。
「和風創作料理」といっても、最近ではそんな店がたくさんあるが、
この店の場合、どのメニューにも「オリジナリティ」を感じさせる。
「うん、ちょっと違うぞ」という何かがある。
「意外性」というか、「驚き」というか。
たとえば、「生桜エビのかき揚げ」を注文したが、非常にサクサクとして
おいしい。そして、エビの風味も十分に感じられる。おさえるべき所をしっか
りと押さえた「職人の仕事」である。
いろいろと食べたが、この日食べた中で特においしかったのは、以下の3品。
●温野菜カレーサワークリーム (680円)
ブロッコリー、カリフラワー、アスパラなどの野菜を茹でたものをサワー
クリームをつけて食べるという、実にシンプルな料理。
ただ、職人の腕というのは、シンブルな料理にこそ顕著に現れる。
野菜のゆで加減が実に適切。
普段、ブロッコリーなんか、おいしいと思うことは滅多にないが、
ブロッコリーもカリフラワーも、本来の甘さがうまく引き出されている。
その野菜の甘みが、サワーソースの酸味とハーモニーを奏でる。
●「涼味おでん」
この日のおすすめメニュー。いつでもあるわけではないのだろう。
「涼味おでん」は、かなりユニークなメニューである。
コンニャク、チクワ、コンブ、タマゴといったごく普通のオデンのネタ。
これをコンソメのジュレで固めて冷やしたものである。
フレンチでこの手の料理は普通だが、「おでん」というくくりで、
各種おでんネタを使ったところが実にユニークである。
まあ、このアイデアだけなら、どんな職人でも容易に発想するかもしれない。
問題はおいしいかどうか。
この意外性タップリの一品は、通常であればアイデア倒れに終わるだろうが、
この「涼味おでん」は、創作料理として成功をおさめている。
おでんは熱々に限る、という既成の価値観は破壊された。
アツアツは当然おいしい。しかし、冷すことで、アツアツでは感じ
られなかった素材のデリケートの甘味や甘味が落ち着いて味わえる。
かなりおいしい。クセになる一品である。
●「キャベ玉」 800円
これは、「たまたま」の名物料理のようだ。
「たまたま」には鉄板があって、各種鉄板料理も楽しめる。
「キャベ玉」とはいうが、おおむね「広島風お好み焼き」である。
ただ、上に目玉焼きがのっている。
一般的なお好み焼きでは、卵はつぶして薄い卵焼きになっているはずだ。
とはいえ、他に特徴はない。いや、特徴がないようでいて、すごく特徴が
あるのである。
パリッと焼きあげられた表面の生地は香ばしい。
一方で、真ん中に挟まれたキャベツは柔らかで、そして十分な甘みが
引き出されている。
ソース、マヨネーズの味付けも、強すぎず、弱すぎず。
普通のお好み焼きでありながら、丁寧な調理を感じさせる一品である。
月曜の夜だというのに、9時過ぎには店内がほぼ満員になった。
何組かの客が帰ったと思ったら、またすぐに新しい客が来た。
「たまたま」は、間違いなく、人気店である。
とはいえ、これだけ混んでいても、客層も良く、店全体が落ち着いた
雰囲気なのもよかった。
普通の居酒屋でこれだけ混むと、相当、騒々しい。
雰囲気は高級感があるが、料金的には一品600-800円のメニューが多く、
リーズナブルな値段設定に感じられた。
会計の時に、「もう一度来たい」と強く思った。
2007年8月31日|コメント (0)|トラックバック (0)
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