素庵(そうあん) (秋田料理・祖師ヶ谷大蔵)
2008年4月 9日
世田谷区砧5-1-4きりたんぽ鍋
私は、鍋の中で一番好きなのが、実は「きりたんぽ鍋」である。
札幌に「郷土料理 おが」という店があって、そこの「きりたんぽ鍋」が
めっちゃうまい。冬になると必ず一回は行っていた。
一回行くと「きりたんぽ鍋」の中毒症状は収まる。
昨年から東京に住んで、「きりたんぽ鍋」を食べたいと思ってネットで
検索したのだが、秋田料理の専門店を検索したが、非常に少なくて驚いた。
それで、うちから一番近いのが、この砧にある「素庵」だったので、
訪れてみた。
「素庵」は、実は、昨年の秋に一度訪れたのだが、月曜日の定休にぶつかってしまい
ガッカリした記憶がある。
場所は、国立成育医療センターのすぐそば。
二子玉川駅からバスにのれば、「育医療センター」までまっすぐ行ける。
注文は、「きりたんぽ鍋」(1人2500円)。
他に何品が頼むのが常だが、ボリュームがありそうなので、
とりあえず鍋だけで様子を見ることに。
「きりたんぽ鍋」というのは、実にシンプルだ。
比内地鶏のスープに比内地鶏肉。そして、舞茸、ごぼう、セリ、長ネギ
に糸こんにゃく。具はこれだけ。
そして、きりたんぽ。さらに「素庵」では、「だまっこ」という
丸い形のきりたんぽもついてた。
このシンブルさがいい。特に舞茸とごぼう。
シンブルなしょうゅ味にピッタリなのだ。
店員が、鍋の作り方を説明して去って行った。
これはがっかりだ。
鍋というりのは、簡単そうで結構難しい。
火加減や野菜を入れるタイミングなど、少し違うだけで、
味は大きく違ってしまう。
というこで、私は店員が作ってくれた方が安心なのだが、
「素庵」ではそうはいかなかった。
さて、家内が「きりたんぽ鍋」を作り、出来上がった。
まずは、比内地鶏をいただく。肉のうまみがじゅうぶんにあってうまい。
しかし、少しかたい。おそらく、火の通し過ぎだろう。
だから、こうならないためにも、店員に調理してほしかった。
身の厚い舞茸は最高においしい。スーブのうま味を吸収して、
うまさのかたまりへと昇華している。
そして、きりたんぽをいただく。
おいしいスープを吸収しいるので、当然おいしい。
だまっこは、中が少しかたかった。
まん丸なので火の通りが悪いのだろう。
ボリュームはかなりあって、残ったスープで作る「雑炊」か
「稲庭うどん」を頼もうと思ったが、お腹にその余裕はなかった。
ということで、総評すれば、非常にレベルの高い「きりたんぽ鍋」
なのだが、慣れた店員が調理していればもっとおいしいに
違いない。このボリュームだと、3、4人で2人前の鍋を頼んで、
他に一品料理を何皿か注文するというのがよさそうだ。
最後に、「なめらかプリン」をいただく。
比内地鶏肉の卵を使って作ったプリンは、「素庵」の名物らしい。
このプリンは絶品だ。本当になめらかで、口の中でとろける。
しかし、ちょっと量が少ない。器の半分までしか入っていなくて
もう少しほしいところ。
あと、店員がアルバイトなのか、非常にあたふたしている。
どの店員もそうで、水を頼んでも忘れられていたし、
他の客も注文忘れの文句を言っていた。
客が店員を呼ぶ時に押すピンポンの音が、客席まで
鳴り響くのも落ち着かない。
一品料理の値段がかなり高い。一品1000円のものたくさんある。
つまみを何品か頼んで、お酒を何杯か頼むと、何倍か
味はいい。かなりいい。調理人もかなりの腕前とみた。
しかし、サービス面がポロポロというか、その辺さえしっかり
していれば、「素庵」は非常にいい店といっていいのだが、少し残念な
気がする。
店舗外観 素庵(そうあん)
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