九つ井 玉川店 (そば、うどん、和食・二子玉川)
2008年3月22日
世田谷区玉川3-17-1東館B1http://www.kokonotuido.com/main/Introduction/tamagawa/
とろろそば・大盛
「九つ井」は、夜に来ると一人一万円以上はする高級店。
昼でも座敷や離れでの料理を楽しむこともできるが、
テーブル席でそばやうどんも出している。
ということで、昼に来て蕎麦を楽しむことにした。
地下への階段を降りて、暖簾をくぐり店内に入ると、
そこには別世界が広がっている。
ビル地下をまるまる使っているせいで天井が高く
スペースにゆとりがあり広々としている。
数寄屋造りの古民家を移築した広間が中心にあり、
絵画、工芸、陶器やガラス等が数多く展示され、
客の目を楽しませてくれる。
高級店ならではの贅沢な空間使い。
外の音も全くしないので、「都会の喧騒を忘れる」という
表現がピッタリである。
テーブル席に案内されると、土曜日の午後3時過ぎではあったが、
席は半分以上が埋まりなかなかの盛況である。
座敷にもグループ客が何組も来ているようで、予想以上に
混んでいた。
私の注文は、「とろろそば」(1,000円)を「大盛」(プラス350円)で。
注文してから3分ほどでとろろと薬味が。
そして、さらに3分ほどで、おそばが運ばれてきた。
非常に早い。
案の定、高級蕎麦店の量で、「大盛」で大衆蕎麦屋の普通盛りくらい
なのだ、「大盛」にしておいてよかった。
「繊細な手打ちそば」であることは、見ただけでわかる。
しなやかさと麺の輝きは、上質のそばであることを物語っている。
まずは、そばだけでいただく。
十分な蕎麦の香り。
そして、心地よいのどごし。
さすが、高級店だけあって、レベルの高いそばである。
次は、とろろ単独でいただく。
とろろの味が濃厚で、実においしい。
それぞれ単独で食べて十分においしいので、一緒に食べるのが
もったいないほどである。
薬味はわさびの他に「鶉の卵」「ゴマ」「大根おろし」と各種
ついているのもいい。
つゆは、ダシのうまみが十分に効いたおいしいつゆだが、
少ししょっぱめである。これは「とろろそば」なので濃い目の
つゆなのか、全てに共通なのかは不明だが、「とろろそば」の
つゆとしても、少々味が濃い。
そば湯は、非常に濃厚でおいしかった。
これたけそばが完成されているので、ネタものじゃなくて、
「ざるそば」の大盛で十分だったか・・・という気もした。
前述したように、店内の雰囲気は素晴らしいが、
テーブル席は木目をいかした大きな木のテーブル、
そしてそれと対をなすように丸太のイスが置かれている。
イスには、ワラを編んだヒモで作られた座布団がのせられて
いるが、弾力性は弱い。
これではおしりが痛くなるし、背もたれもないので、
正直くつろげない。
特にお年寄りのお客さんが多いようであったから、
どうかな・・・という気はした。
「九つ井」は、「くつろぎの空間」を売りにしているようだから、
改善の余地があるだろう。
まあ全体としてみれば、これで1,350円であるから、
値段に見合う価値はあると思った。
店舗外観 九つ井 玉川店
タグ
Powered by
Movable Type Publishing Platform 4.0