中国薬膳料理 星福(シンフウ)
2007年8月29日
玉川高島屋本館地下1階高島屋本館地下食品街、駅側からの入口を入ると、すぐに店がある。
この迷宮のような巨大な食品街の中では、絶好の立地と言えよう。
この「星福」の重要な特徴であるが、ショーケースの見本がやたらと
おいしそうに見えるということ。このショーケースをひとたびのぞいて
しまうと、ついつい店に引き込まれてしまうから注意が必要である(笑)。
また、ラーメンや焼きソバなどが1050円くらいからあって、高級な
高島屋の中では、安価に食べられるスポットとして、昼時はいつも
満員か満員に近いにぎわいがある。
どれもおいしそうなので選択に迷うが、激辛好きの私としては、
「酸っぱくて辛い刀削麺」(1050円)を注文する。
さて、味の方は・・・。
うん、酸味がかなり強い。そして、辛さもそこそこある。非常に
本格的な味だ。
「本格的」というのは、「日本人の下に迎合しない本格中華の味」
という意味である。言いかえると、大衆中華を食べなれた日本人に
とっては、食べづらいかもしれない。
酸味と辛味がとがっている。わたしはこのくらい「個性」のある
味じゃないと中華を食べたという感じがしないが、同じものを食べて
いた隣のおばさんは、「けっこう酸っぱいね」と話していた。
思ったより具が多い。というか、かなりの具だくさんだ。
シイタケやキクラゲといった中華の炒め物系具材がドッサリ
のっていて、麺は底の方に沈んでいる。
肝心な刀削麺を引き上げて食べる。モッチリとして太くて短い。
それにしても、どれも5センチもない。これはあまりにも短すぎ
ないか・・・と思ったが、後で店員から聞いた話では、今日は刀削麺の
専属料理人が休みなのだという。そういう重要な話は先に教えて
ほしいものだ。
後半になると、辛さもかなり効いてきた。激辛好きの私にこれだけ
辛く感じられたわけだから、普通の人にとっては、相当に辛いかも
しれない。それでいて、野菜がたくさん入っているせいもあり野菜の
うまみがスープに出て、おいしいスープに仕上がっている。
気が付くと額に汗がにじんだ。そういえば、ここは「薬膳料理」の
店であることを思い出した。
多分、漢方成分も入っているのだろう。
注文するときはラーメンいっぱいではちょっと少ないかなと思ったが、
最後まで食べるとかなりの満腹となる。
一杯、1050円。注文するときは、ずいぶんと高く感じられたが、
最後まで食べると、「適価」に感じられた。本店は銀座の店だから、
このように気楽に食べられるのはありがたいことだ。
日本人の舌に迎合しない本格中華。そういえば、店員はほとんど中国系だ。
高島屋の地下で、これほど個性的な味を出すとは、いい度胸をしている。
というか、高島屋の地下だからこそ、(大衆的な味の中華では物足りない
と感じる客が多いから) 成立しているのかもしれない。
店舗外観 中国薬膳料理 星福(シンフウ)
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